ジェームズ・ポッターは本当にクズなのか?【ハリーポッター】

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ハリーの父親はいじめっ子でクズ?

ハリーポッターの父親であるジェームズ・ポッターは

ある時点までは勇敢で素晴らしい人だったと誰もが疑いませんでした

息子であるハリーもそう信じしていて、父親に似ていると言われることを誇りに思っていました

しかし、ハリーが偶然ある記憶を見てしまってからは

いじめっ子でナルシストで傲慢な態度の嫌なやつという印象に変わってしまいました

果たしてジェームズは本当にそこまで悪い人間なのでしょうか?

もちろん、ジェームズには悪い一面ばかりでなく、良い面も確かに存在します

友情に誰よりも忠実であった

ジェームズは学生時代、シリウス、ルーピン、ピーターの3人と親友でした

しかしある日、親友の1人であるルーピンが狼人間であることを知ってしまいます

自分の友達が狼人間だと分かった時、あなたならどうするでしょうか?

普通なら、噛まれたらどうしよう、自分も狼人間になってしまったらどうしようと自分の身を案じると思います

その友達距離を置くことも考えるでしょう。しかし、ジェームズはそうはしませんでした

ジェームズは驚くべきことに、ルーピンと同じように、自らも動物になることを選んだのです

ジェームズは、シリウス、ピーターとともに動物もどき(アニメーガス)となり、

狼人間に変身してしまったルーピンにも寄り添えるようにしました

ただし、アニメーガスになるのはそんな簡単なことではありません

学校一賢かったジェームズとシリウスでも、3年かかってやっとやり方が分かるほど難しいのです

さらに、変身のやり方を間違えれば、とんでもないことになります

ジェームズ達は、そんなリスクを冒してでも、友に寄り添おうとしたのです

また、シリウスがブラック家の純血至上主義にうんざりし、家出をした時

ジェームズとその家族は、シリウスを温かく家に迎え入れました

さらにジェームズは、狼人間であるせいでなかなか職につけないリーマスの生活の支援もしていました

そして、ジェームズが最も不名誉に思っていたことは、友を信じられないことでした

結果的にはこれが仇となり、信頼していたピーターペテグリューに裏切られてしまうことになるわけですが

だからといってそれが悪いこととは思えませんし、むしろジェームズの美点の一つだと言えるでしょう

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非常に勇敢であった

ジェームズは、自分が純血であるにも関わらず、マグル生まれを差別するようなことは一切ありませんでした

それだけでなく、マグル生まれのリリーを妻に選び、反マグル主義の勢力と勇敢に戦いました

そして彼は、不死鳥の騎士団に加入し、闇の勢力に対抗しました

ジェームズとリリーは三度にわたってヴォルデモート卿の手を逃れ、

最後には、杖もなしにヴォルデモート卿に立ち向かい、妻と息子を守ることに命を捧げました

リリーが結婚相手として選んだ

愛すべきリリーが結婚相手に選んだのは、他でもないジェームズです

リリーは強く賢い女性であり、バカな男にだまくらかされるほどやわではありません

実際のところリリーは、セブルスと仲が良く、ジェームズの傲慢な態度や、セブルスへの行きすぎた嫌がらせには非常に否定的で、ジェームズを嫌っていました

しかし7年生の頃には、ジェームズと付き合い始め、卒業後には結婚しました

もしジェームズが傲慢な嫌なやつのままだったら、リリーはそんな人と結婚したいと思ったでしょうか?

これはジェームズが、人間的に成長した証拠です

それを疑うのであれば、リリーの人間性を疑うのも同じことです

リリーがあなたにとって信頼できる人ならば、ジェームズを信頼する理由として十分でしょう

ダンブルドアはジェームズについて肯定的だった

リリーと同じように、ジェームズとスネイプについて公平的な視点を持っている人物として、ダンブルドアがいます

ダンブルドアは、騎士団のメンバーの一人としてジェームズを信頼していましたし、ジェームズに関して否定的な意見を言っている場面も見当たりません

ダンブルドアはむしろ、スネイプの欠点について強く指摘しています

リリーさえ助かれば、夫や息子はどうなってもいいというスネイプの態度を、ダンブルドアは非常に軽蔑していました

「見下げ果てたやつじゃ」ダンブルドアが言った。ハリーは、これほど侮蔑のこもったダンブルドアの声を、聞いたことがなかった。スネイプはわずかに身を縮めたように見えた。「それでは、リリーの夫や子どもが死んでも気にせぬのか?自分の願いさえ叶えば、あとの二人は死んでもいいと言うのか?」

出典:『ハリー・ポッターと死の秘宝』原作小説より

それに、父親が憎いからといって、何の罪もないハリーを同様に憎むのも、褒められたことではありません

スネイプもまた、欠陥の多い人間であり、スネイプのジェームズに関しての見方は非常に偏ったものであることを忘れてはいけません

なぜ傲慢になってしまったのか?

それにしても、なぜ学生時代のジェームズはそれほどまでに傲慢だったのでしょうか?

ジェームズは、裕福な家系であるポッター家の一人息子として、とても大事に育てられました

容姿も整っていて、頭も良く勉強もできて、クィディッチでもシーカーとしての才能を発揮し、学校では人気者でした

ジェームズは劣等感を感じることや辛い経験をすることが人よりも少なかったでしょう

これだけ才能があれば、自分は特別だ、自分は人より偉いんだ、と思ってしまうのもわかります

若い頃であれば尚更そうでしょう

ただ、幼い時から心優しいハリーと比較すると、どうしてもジェームズが悪く見えてしまいます

ハリーの場合は、魔法界では有名人ですが、ダーズリーの家で虐げられながら育ちました

そのおかげでハリーは、痛みや辛さをよく知っています

ハリーももし子供の頃から魔法界で持て囃されながら育っていたら、ジェームズのように傲慢になっていたかもしれません

なぜスネイプをいじめたのか?

そして、ジェームズはなぜスネイプをいじめの標的にしたのでしょうか?

ジェームズは元より正義感が強く、スリザリン寮や闇の魔術を嫌っていました

その時代に猛威を振るい始めていた、ヴォルデモートがその象徴だったのでしょう

闇の魔術に傾倒し、スリザリンに入りたいと考えていたスネイプとは、出会った瞬間から憎しみあっていました

性格も正反対で、内向的で、勉強熱心なスネイプに対し、ジェームズは体育会系で、クィディッチが上手な人気者でした

ジェームズとスネイプは水と油のように、交わることのない2人なのです

ジェームズがスネイプを宙吊りにしている場面が印象的ですが

スネイプもまた、隙あらばジェームズに呪いをかけようとしていたそうです

最後に

最後に私が伝えたいのは、決してスネイプからの視点だけでジェームズポッターという人間を見ないでほしいということです

確かにスネイプに対するいじめはひどいものでしたが

シリウスやリーマスからすれば、彼は素晴らしい友人であり、リリーにとっては良き夫です

この記事で少しでも、ジェームズの新たな一面を発見できていたら、幸いです

なぜリリーはスネイプではなくジェームズを選んだのか?【ハリーポッター 】

2024年2月20日
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