ウィーズリー家の子供たちは、教科書やローブなど、学用品はいつもお下がりか中古のものを使っています
ロンはペットのネズミでさえも、兄のパーシーのお下がりでした
また、ハリーがウィーズリー家と一緒にグリンゴッツの金庫に入った時、ウィーズリー家の金庫には、シックル銀貨一握りと、ガリオン金貨1枚しかありませんでした
ウィーズリー家は、マルフォイ家やブラック家と同じように、純血の由緒正しき家系であるにも関わらず、なぜウィーズリー家だけお金の余裕がないのでしょうか?
理由1:子沢山すぎる
ウィーズリー家にお金がない理由の一つは、みなさんもお気づきの通り、大家族であるからです
ウィーズリー夫妻には、7人の子供がいるため、全員を養い、ホグワーツへ通わせるためには、かなりの費用がかかります
ホグワーツの学用品にしても、教科書、ローブ、魔法薬の道具や材料など、必要なものが多く、それが7年間ともなると一人の分を賄うだけでも相当な額です
また、子沢山なために、モリーは子供たちの面倒を見るのに手一杯で、働きに出ることができません
なのでウィーズリー家は、アーサーひとりの給料で大家族を養っていく必要がありました
もし養わなければいけない子供が一人か二人程度であれば、状況はかなり違っていたことでしょう
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理由2:遺産を相続していない
ウィーズリー家が、他の純血の家系のように、お金持ちでないのはなぜなのでしょうか?
マルフォイ家のルシウスは、特に高収入な仕事をしている訳ではないにも関わらず、魔法省に寄付をするほどの資金を持っています
彼がお金持ちな理由は、マルフォイ家が世代に渡って莫大な遺産を受け継いでいるからです
ブラック家などもこれと同様でしょう
しかし、アーサーとモリーは、二人とも純血の家系であるにも関わらず、一族からの遺産を受け継いではいないようです
その理由については、明確には明かされていませんが、元々そこまで裕福ではなかったか、多すぎる親戚の間で資金が分散してしまったのかもしれません
理由3:アーサーの仕事が過小評価されている
ウィーズリー家の家計を担っている父親のアーサーは、魔法省の『マグル製品不正使用取締局』で働いています
この仕事は、呪いのかけられたマグル製品からマグルを守るという、重要な役目を果たしているのですが、マグルに関する仕事というだけで、アーサーの働きは不当にも過小評価されていました
マルフォイのような純血至上主義者が権力を持つ社会では、アーサーの仕事は『魔法使いの面汚し』だと考えられていたのです
「ファッジがどんな魔法使いか、アーサーはよく知ってますわ。アーサーはマグルが好きだから、ここ何年も魔法省で昇進できなかったのです。ファッジは、アーサーが魔法使いとしてのプライドに欠けると考えていますわ」
出典:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』原作小説より
そのため、ファッジが大臣である間は、アーサーの仕事ぶりに関わらず、給料は低く、昇進もできませんでした
それでもアーサーはこの役職に留まり続けました。彼はマグルを好いていましたし、マグルを守る仕事にやりがいを感じていたのです
アーサーが昇進できなかったのは、決して能力や人望がないからではありません
アーサーの勤める局は、老人のパーキンスとの二人だけで何件もの抜き打ち調査や記憶修正をこなしていました
それに、大臣がスクリムジョールに変わった時には、アーサーはすぐに昇進しました
また、アーサーは魔法省の役人たちからも慕われていました
その証拠に、クィディッチワールドカップの最上階貴賓席のチケットを手に入れたり、『煙突飛行規制委員会』とのコネを利用して、厳密には結んではいけないマグルのダーズリー家に、煙突飛行ネットワークを組み込むことも可能にしています
能力もあり人望も厚いアーサーは、本来ならもっと高い収入を得られて然るべきだったはずです
不当な扱いや低賃金にも関わらず、マグルのために労力を捧げたアーサーの働きは、もっと賞賛されるべきでしょう
実はそこまで貧乏ではない
これだけウィーズリー家にお金がない理由を挙げておいてなんですが、最後に言っておきたいのは、彼らは”思っているほど貧乏ではない”ということです
比較対象がハリーなので、どうしてもウィーズリー家は貧乏に見えてしまいがちですが
彼らには、家族全員がそれぞれの部屋を持てるほどの大きな家と広い庭があります
それに、ウィーズリー家の子供たちが、満足に食べられていない様子を一度でも見たことがあるでしょうか?
それだけでなく、ハリーが食事に加わった時には、ハリーに何度もおかわりさせるほどの気前の良さも見せています
大家族であるにも関わらず、食の面では不自由のない生活を送っていることがわかります
また、学用品に関しても何とかしてやりくりしています
ホグワーツには、学用品を買うお金がない生徒を支援する制度があります
ホグワーツには、教科書や制服を買うのに援助の必要な者のための資金がある。きみは呪文の本などいくつかを、古本で買わなければならないかもしれん。それでも――」
出典:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』原作小説より
本当にお金がなければ、ウィーズリー家はこの支援を受け入れていたでしょう
しかしそうしないのは、子供全員の学費を賄うだけの力があるからです
ウィーズリー家はたしかに余裕はなかったかもしれませんが、それほど貧乏なわけでもなかったのです
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※本ページの情報は2023年5月時点のものです。最新の配信状況はAmazon公式サイトにてご確認ください。
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