この記事は、ファンタスティックビーストシリーズの映画のネタバレを含みます。
未鑑賞の方はご注意ください。
ジェイコブはこれまで、非魔法族、つまりマグルとして物語に登場してきました
そんなジェイコブに、突如ダンブルドアから魔法の杖がプレゼントされました
マグルであるジェイコブでも、杖を持てば何か起こるのではと期待しましたが、結果的にはジェイコブがこの杖で魔法を使用することはありませんでした
候補者晩餐会のシーンでは、ジェイコブが魔法を使ったように見えましたが、実際にはラリーがそのように見せかけていただけでした
魔法を使う目的でないのなら、なぜダンブルドアはジェイコブに杖を贈ったのでしょうか?
ジェイコブの杖の特徴
ジェイコブの杖についてわかっていることは、芯が入っていないこと、そしてスネークウッドでできているということです
魔法の杖は、木材とその中に収められる芯材で構成されています
杖の芯材には、ユニコーンの毛、ドラゴンの心臓の琴線、不死鳥の尾羽根など魔力を帯びた物質が使われます
芯材はいわば杖のコアとなる部分です
その芯がないということは、やはりジェイコブの杖は魔法を使う目的で作られたものではないようです
それでも、ジェイコブの杖が特別なのは、木材にスネークウッドが使われているということです
ニュートは、スネークウッドが非常に珍しい素材であると話していました
というのも、スネークウッドが使われている杖を持つ者として知られている人物は、たった一人しか存在しません
ホグワーツ創設者の一人である、サラザール・スリザリンです
スリザリンの杖は、スネークウッドとバジリスクの角でできており、彼の死後は、子孫へと代々受け継がれていきました
最終的にはイルヴァモーニー(アメリカの魔法学校)の敷地内に埋められ、そこからスネークウッドが生えてきたと言われています
ジェイコブの杖の木材は、そこから採取されたものかもしれません
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杖を贈った目的は?
なぜダンブルドアは、魔法を使えないにも関わらず、特別な素材の杖をジェイコブに贈ったのでしょうか?
ダンブルドアは、ジェイコブに杖を渡すことで、『私たちは同じだ』と伝えたかったのではないかと思います
グリンデルバルドはジェイコブについて、『マグルの分際で魔法使いの純粋な血を汚そうとした』と言っていました
マグルという種族を劣等と決めつけ、魔女であるクイニーと結婚するには相応しくないと考えています
ダンブルドアは、グリンデルバルドのこうした思想に、異議を唱えたかったのではないかと思います
たとえマグルでも、魔法使いと同じように杖を持ったって構わない、魔法使いだけが特別なわけではないというメッセージを杖から感じました
戦いの後でジェイコブは、『友達のよしみで持っててもいいかな?』とダンブルドアに問いかけます
ジェイコブ本人にとっても、杖は魔法界との繋がりを感じられる大事なアイテムになったのだと思います
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