この記事は、ファンタスティックビーストシリーズの映画のネタバレを含みます。
未鑑賞の方はご注意ください。
ジェイコブ・コワルスキーは、ニューヨークでパン屋を営んでいるマグルです
ファンタビ1作目でたまたま魔法使いのニュートと出会ってから、ジェイコブは魔法界の存在を知ることになりました
3作目にあたる『ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密』では、ジェイコブはマグルであるにも関わらず、グリンデルバルドと戦うチームに参加することになります
しかしジェイコブは、特別な能力は持っていないただのマグルで、戦いの役に立つようには見えません
ジェイコブ自身もチームへの参加を拒否しましたが、ユーラリーは粘り強くジェイコブを説得しました
ダンブルドアはなぜ、無理やりにでもジェイコブをチームに参加させたかったのでしょうか?
ジェイコブの役割
ダンブルドアの作戦の中でジェイコブが担った役割は、そこまで重要なものではなかったと思わざるを得ませんでした
ジェイコブとユーラリーは、グリンデルバルドによるヴィセンシアの暗殺を阻止するために、選挙パーティーの会場へ送られます
グリンデルバルドが予知能力で事前に見たビジョンは、ジェイコブが自分に対して杖を向けている場面でした
グリンデルバルドはジェイコブが何かを仕掛けてくることに気を取られて、ユーラリーが暗殺を阻止することに気づきませんでした
ヴィセンシアの暗殺の阻止に成功したのは、ジェイコブが杖を向け、注目を集めていたおかげであるわけですが
ジェイコブはいわば、グリンデルバルドの気を逸らすための囮に過ぎなかったのです
ただの囮であれば、ジェイコブ以外の誰かでも務まるように思えます
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大きな心の持ち主
それでは、一体なぜジェイコブはチームに参加する必要があったのでしょうか?
それはおそらく、クイニーを無事に連れ戻せるのは、ジェイコブしかいなかったからです
ダンブルドアは、ジェイコブは他の人にはない『大きな心』を持っていて
ジェイコブのような真に勇気のある者だけが、心を素直にさらけ出せると言いました
これはおそらく、クイニーが人の心が読める開心術士であることに関係していると思います
普通であれば、できることなら自分の心は誰にも覗かれたくないと考えるでしょう
ニュートはクイニーに心を読まれることを明らかに嫌がっていました
しかしジェイコブは、クイニーに心を読まれることを受け入れました
相手に嘘偽りなく、心を全てさらけ出すことは、簡単にできることではありません
ジェイコブのような、『大きな心』を持っている人だけができることです
ジェイコブこそ、クイニーに最もふさわしい相手であり、クイニーを救うことができるのはジェイコブしかいないと、ダンブルドアは考えたのではないかと思います
おそらくダンブルドアの作戦のゴールには、クイニーを無事連れ戻すことも含まれていたのでしょう
そのために、ジェイコブのチームへの参加は、必要不可欠であったのだと思います
それに、ジェイコブにとっても、クイニーは必要不可欠な存在でした
クイニーと別れたことで彼の心は傷つき、クイニーの幻覚を見てしまうほどでした
ジェイコブは医者のカウンセリングを受けているとも話していました
クイニーを救い出せなければ、ジェイコブは立ち直ることができなかったかもしれません
また、ジェイコブとクイニーの結婚は、グリンデルバルドの反マグル思想に対する究極のアンチテーゼになります
グリンデルバルドを打倒せんとするダンブルドアにとって、ジェイコブはそういった意味でも重要だったのかもしれません
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