ダンブルドアの秘密に登場した3つの別次元の空間について解説【ファンタビ3】

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ネタバレ注意
この記事は、ファンタスティックビーストシリーズの映画のネタバレを含みます。
未鑑賞の方はご注意ください。

『ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密』には、3つの別次元のような空間が登場します

1つは、冒頭のダンブルドアとグリンデルバルドがカフェで再会するシーン

2つ目は、ベルリンの街でのダンブルドアとクリーデンスの決闘シーン

そして3つ目は、ブータンでのダンブルドアとグリンデルバルドの決闘シーンです

この3つのそれぞれの空間は、一体何なのでしょうか?

そしてこれらは、どのような魔法によって作り出されたものなのでしょうか?

カフェでの会合

まずは、ダンブルドアとグリンデルバルドがカフェで会うシーンから考えてみましょう

このシーンは、周りのマグルの人々も通常通り動いていて、途中までは現実に起っていることのように見えます

しかし、二人の会話が終わった後、不自然なことが起こります。突然カフェ全体が炎に包まれるのです

そしてその後、ホグワーツの部屋でダンブルドアが立たずんでいるシーンへと移り変わります

カフェでの出来事は、ダンブルドアの頭の中で起っていたということなのでしょうか?

このシーンについて、ダンブルドアの秘密の『ムービー・マジック』の本には、このように書かれています

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、アルバス・ダンブルドアがゲラート・グリンデルバルドと再会する夢を見る所から始まります。ピカデリー・サーカスという広場のおしゃれなカフェで、2人の魔法使いは若い時に結んだ血の誓いについて話しています。

出典:ムービー・マジック  第5巻  ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

ということで、二人のカフェでの会合は、ダンブルドアが見た『夢』に過ぎなかったようです

やはり、お互いに対立する立場となってしまった今では、このような会合が実現することは難しいのでしょう

それでも、できることなら直接会って話がしたい、というダンブルドアの心の奥の感情が、夢になって現れたのかもしれません

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ベルリンの街での決闘

次に、ベルリンの街でダンブルドアとクリーデンスが決闘するシーンについてです

まず、このシーンを順を追って振り返ってみましょう

ダンブルドアがとある店の前で足を止め、その跡をつけていたクリーデンスも、車道の向こう側で立ち止まります

ダンブルドアが落ちてくる雪片に息を吹きかけると、それが滴となり、ガラスの中を通過してクリーデンスの額に当たります

その瞬間、雪の降るスピードや、周りの人々の動きがスローモーションになります

この時点で、二人が現実とは異なる世界にいることがわかります

そして、ダンブルドアとクリーデンスの激しい戦いが始まります

クリーデンスのオブスキュラスが持つ強力なパワーによって、街はどんどん破壊されていきます

しかしダンブルドアは、クリーデンスの攻撃を難なくかわしていき、突如姿を消します

次にクリーデンスの背後に現れたダンブルドアは、灯消しライターを取り出して灯します

すると、ライターの中に街の全てが吸い込まれ、あたり一面が暗い世界になります

しかし地面にある水溜りには、普段通り動いている現実の世界が映し出されています

ダンブルドアがもう一度灯消しライターを灯すと、二人は元の現実の世界に戻ります

現実の世界では、激しい魔法での戦闘や、街の破壊行為などは、全て無かったことになっていました

さて、この二人が戦っていた世界は一体何なのか? という話ですが、それに関しては、この映画の脚本版に説明があります

普通なら、街を壊したら、それを元通りにしなければならないが、ダンブルドアとクリーデンスは、鏡の世界の中にいる。そうすることで、クリーデンスの魔法使いとしてのユニークな技を十分に見せることができるし、呪文の視覚化に新しい方法を使うことができる。

出典:ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 映画オリジナル脚本版

というわけで、二人がいたのは、鏡の世界の中ということになります

現実世界に影響しないという点でも、ドクターストレンジでいう『ミラー・ディメンション』と同じようなものであると考えられます

ストレンジャーシングスでいう『裏側の世界』とも少し似ているかもしれません

しかし、ダンブルドアはどうやってこの鏡の世界と現実の世界を行き来しているのでしょうか?

それはおそらく、灯消しライターの魔力によるものだと思われます

灯消しライターは光を自在に吸い込み、また再び灯すことができます

鏡の世界とはすなわち、光の反射によって映し出された世界です

なのでダンブルドアは、鏡の世界の街の全てを、灯消しライターで吸い込むことができます

そして2回目に灯消しライターを灯した時、二人は境界線を通り抜けて現実の世界に戻るので、

2つの世界の行き来も、この灯消しライターが制御していると思われます

ブータンでの決闘

そして最後に、ダンブルドアとグリンデルバルドの決闘シーンでも、これと同じようなことが起ります

グリンデルバルド、ダンブルドア、アバーフォースの3人の呪文が衝突した時、血の誓いの鎖が解け始めます

そして血の誓いが光を放つと、ダンブルドアとグリンデルバルドは霧のかかったような世界に包まれ、周りの世界から隔離されます

このシーンについて、脚本版ではこのように説明されています

グリンデルバルドとダンブルドアは、誓いの小瓶から出る光がちらつき始めるのを見る。やがて閃光とともに、すべてが静かになる……世界がゆっくりと動きを止める。地球の回転自体が遅くなったかのように。

出典:ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 映画オリジナル脚本版

戦いの後、後ろでヴィセンシアの当選を祝う黄色い花火が上がりますが、確かに動きがスローモーションになっています

二人のいる空間と、外の世界とでは、時の流れる速さが異なるようです

なのでダンブルドアとグリンデルバルド以外の人たちは、二人が決闘をしていたことには気づいていないでしょう

そしてこの空間は、灯消しライターではなく、血の誓いによって作り出されたものであると考えられます

この空間は、血の誓いが壊れ始め、光を放った瞬間に作り出されました

そして血の誓いが地面に落ち完全に破壊された時、二人は元の世界に戻ります

どちらも血の誓いが起点となっているため、血の誓いの魔力がこの空間を作り出したと考えるのが妥当でしょう

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