この記事は、ハリーポッターシリーズの映画・原作のネタバレを含みます。
未鑑賞の方はご注意ください。
ハリーポッターの世界では、おなじみのスポーツである『クィディッチ』
そのクィディッチを題材としたゲーム、『Harry Potter: Quidditch Champions』が、先日 WB games から発表されました
It’s time to hit the Quidditch pitch! Another playtest is coming soon. If you haven’t yet, sign up for the Harry Potter: Quidditch Champions limited playtest now! ✨https://t.co/E9cQekLOzV. #QuidditchChampions pic.twitter.com/w9p1ARBdRX
— Warner Bros. Games (@wbgames) May 11, 2023
ホグワーツレガシーではクィディッチがプレイできなかったこともあり、発表を喜ぶ声が多くありました
しかしその一方で、このゲームの発売を懸念する声もありました
その主な懸念点とは、『クィディッチのルールがそもそも崩壊している』ということです
もし本当にルールが崩壊しているなら、ゲームとして成立させるのは難しいはずです
なぜクィディッチのルールは、崩壊していると言われてしまうのでしょうか?
ルールのどこが問題なのか?
クィディッチのルールが崩壊していると言われる理由は、シーカーの獲得できる点数が高すぎる点にあります
シーカーが黄金のスニッチをつかむと、一気に150点が加算され、その時点で試合終了となります
Unlike Harry, most first years don't get the chance to join their Quidditch team, but if you were a first-year student making history, what team position would you choose? pic.twitter.com/5W1EycMXeK
— Wizarding World (@wizardingworld) October 20, 2021
それに対して、チェイサーがクアッフルをゴールポストに投げ入れた時の得点は、たったの10点です
そのため、たとえチェイサーが14回ゴールして、140点を獲得していたとしても、
相手チームのシーカーがスニッチを掴んでしまえば、140対150でその試合は負けになってしまいます
なので、シーカーに関係なく、チェイサーの得点だけで勝利するには、相手チームに160点差をつける必要があります
この得点差をつけるには、チェイサーが大量に得点する必要があるだけでなく、キーパーが相手に点を与えないことも重要になります
これはかなり難易度が高いことがわかると思います
このように、勝敗はシーカーの得点に大きく左右され、それをチェイサーの得点で覆すのは非常に難しい。というのが主な問題点です
勝敗がシーカー次第で決まってしまうなら、チェイサーが得点を得るために努力する意味はあるのでしょうか?
シーカー以外のポジション(チェイサー・キーパー・ビーター)は、果たして存在する意味はあるのでしょうか?
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優勝を決めるカギは勝利数ではない
1つの試合だけに注目すれば、たしかに勝ったか負けたかが全てであり、点差は関係ないように思えます
しかし、クィディッチでの最終目標は、リーグ戦で優勝を勝ち取ることです
そしてそのリーグ戦での順位は、チームが獲得した『合計点』で決まります
つまり、優勝を決めるカギは『勝利数』ではなく『いかに多くの点数を積み上げたか』です
なので、チェイサーが各試合で獲得した点数は無駄にはならず、着実に合計点に積み重なっていきます
最終的には、1つのゴールが生んだ10点の差で優勝が決まるなんてことも、十分にあり得るわけです
それでは、ハリーが3年生の時のクィディッチ優勝戦の例を見てみましょう
対戦カードはグリフィンドール対スリザリン。リーグ戦での成績は、スリザリンが200点もリードしている状況でした
これがシーズン最後の試合なので、グリフィンドールが優勝するには、210点差をつけて勝つ必要があります
そのためには、ハリーがスニッチをつかんで150点獲得するだけでは足りません
ハリーは、チームが少なくとも60点差以上をつけてから、スニッチをつかむ必要があったのです
実際の試合では、70対10でチームが60点リードした時点で、ハリーは見事にスニッチをつかみ、グリフィンドールは優勝しました
この試合運びが現実的かはさておき、これでもまだ、チェイサーの獲得した点数が、無意味であると言えるでしょうか?
依然として、シーカーの役割は非常に重要ですが、少なくともチェイサーの稼いだ点数がなければ、優勝することもなかったはずです
ビーターの役割は何か?
シーカーだけでなく、チェイサーとキーパーにも存在意義があることがわかってもらえたと思います
ではビーターの役割はなんでしょうか?
ビーターの役割は主に、味方のチームの選手を、暴れ回るブラッジャーから守ることです
それだけでなく、ビーターはブラッジャーを使って相手チームの選手を妨害することもできます
シーカーもその例外ではありません
つまりビーターは、シーカーを妨害し、決定打となるスニッチの獲得を遅らせることができます
スニッチをつかめるかどうかも、シーカーに全責任が負わされているわけではないのです
150点は本当に高すぎる?
シーカーがスニッチをつかむことに対して、150点もの大量点が与えられるのは妥当と言えるのでしょうか?
もっと低い点数にした方が、ゲームのバランスは保たれるのではないでしょうか?
確かにそうかもしれませんが、スニッチを捕まえるのは非常に難しい、ということは頭に入れておく必要があります
プロリーグでは、スニッチが中々捕まらず、数日間にわたって試合が続くこともあります
プロのレベルになると、ビーターのレベルも高いので、シーカーが邪魔されることも多くなるはずです
なのでその間に、チェイサーが大量得点をあげることも可能でしょう
1884年には、半年間もスニッチが捕まらなかった試合があった、というのは有名な話です
ちなみに、wizarding world の公式サイトに掲載されている、2014年のクィディッチW杯のレポートを見てみると、スニッチをつかむまでの平均タイムは、一番速いチームでも60分かかっています
ワールドカップレベルでも、スニッチをつかむまでに最低1時間はかかるのです
しかし、ホグワーツの寮対抗杯では、ハリーはいとも簡単にスニッチをキャッチしているように見えます
早い時だと、ハリーは開始5分足らずでスニッチをつかんだこともあります
これはおそらく、ホグワーツで使用されるスニッチが、動きが遅く設定されているからではないかと思います
もし長時間にわたって試合が続いたら、授業のスケジュールに影響が出ますからね
実際のプロリーグやワールドカップでは、ハリーのように簡単には行かないはずです
そう考えれば、150点も高すぎる点数ではないのかもしれません
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※本ページの情報は2023年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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