なぜヨロコビは悲しんだり怒ったりすることができるのか?【インサイド・ヘッド】

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ネタバレ注意
この記事は作品のネタバレになる内容を含みます。本編を未鑑賞の方はご注意ください。

感情はヨロコビ・カナシミ・イカリなど、それぞれに分かれていて、ある感情が他の感情も表現することは本来ないはずです

例えば、ヨロコビがいつもハッピーでいたり、イカリがいつも怒りっぽかったり

しかし、ヨロコビがビンボンと一緒に記憶のゴミ捨て場に落ちてしまった時、ヨロコビは涙を流して悲しみます

続編のインサイド・ヘッド2でも、ヨロコビが明らかに怒りを爆発させている場面があります

これは、ヨロコビの頭の中に、カナシミやイカリといった感情が存在することを意味しているのでしょうか?

もしそうなら、感情が感情を持っていることになり、さらにその感情が感情を持っていて… というように無限に続くことになってしまいます

これはあまりにも大それた理論に感じます

ではなぜ、ヨロコビは他の感情を感じることができるのでしょうか?

表裏一体

この映画の原題である『Inside Out』には、”内から外へ” や ”裏返し” といった意味があります

その意味の通り、映画ではライリーの頭の内側(inside)の感情たちが、どのように外側(out)の世界のライリーの行動に影響しているかが描かれています

それと同時に、喜びと悲しみなど、正反対の感情の”裏返し”も描かれています

私たちが喜びの涙を流すことがあるように、感情たちはお互いにコインの表裏のような存在なのです

ヨロコビが、カナシミと同じ青い髪や瞳を持っていることからしても、感情同士が表裏一体の存在であることが伺えます

だからこそヨロコビは、他の感情を理解することができるのだと思います

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感情も学び成長する

ライリーの感情は年齢を重ね成長するごとに複雑になっていきます

その証拠に、今までは記憶のボールは単色のものだけでしたが、映画の最後ではいろいろな感情が混ざり合ったカラフルな記憶ができあがります

ライリーが成長するのと同時に、感情たちも色んなことを学び成長していきます

ヨロコビは最初、ずっとハッピーでいられるのがベストだと思い込んでいました

しかし、ストーリーが進んでいくにつれて、ヨロコビはカナシミが必要な感情であることを学んでいきます

ネガティブな感情だからといって、必ずしもそれが必要ないとは言えません

ヨロコビが悲しむのは、ヨロコビが自分以外の感情のことを理解し、成長した証拠です

ライリーの両親のように、成長した大人の頭の中を見てみると、感情たちがそれぞれの役割を果たしているというよりは、心が通じ合い、一心同体で統率が取れた動きをしています

これはお互いの感情が、お互いを理解し合っているからこそです

このように、感情たちもお互いから学び、理解し合うことで、複雑な感情を作り出したり、統率の取れた穏やかな精神状態を保つことが可能になるのだと思います

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