この記事は作品のネタバレになる内容を含みます。本編を未鑑賞の方はご注意ください。
映画インサイド・ヘッドについて、ファンが提唱した説の一つに、『ライリーはバイセクシャルなのではないか?』というものがあります
その根拠はいったいどこから来ているのでしょうか?
そして、ライリーは本当にバイセクシャルなのでしょうか?
ライリーの感情の性別
ライリーがバイセクシャルではないかと噂される理由は、ライリーだけが男女両方の感情を持っているからです
具体的には、ヨロコビ・カナシミ・ムカムカが女性で、イカリ・ビビリが男性です
ところが、他の登場人物の頭の中を見てみると、感情の性別は完全に統一されています
ライリーのお父さんの感情は全員男性ですし、ライリーのお母さんの感情は全員女性です
ではなぜ、ライリーの感情だけ両方の性別が存在するのか? という話になってきます
そこで生まれたのが、ライリーがバイセクシャルであるという説です
ライリーがまだ子供だから?
とはいえ、ライリーは思春期を迎える前の子供なので、性的指向がまだ定まっていないだけだという説もあります
ライリーが成長していくにつれて、感情も一つの性別に統一されていくのではないかという考えです
もっともそうに聞こえますが、この考えは否定されます
なぜなら、ライリーと同世代の子供たちの頭の中も、ライリーのようにはなっていないからです
映画の終盤で、ホッケーの試合の前にライリーとぶつかった男の子がいましたが、彼の頭の中の感情は、全員が男性の姿をしていました
さらに、続編のインサイド・ヘッド2では、ライリーは13歳に成長していますが、感情たちの姿や性別にこれといった変化は見られません
なので、ライリーの感情の性別が混合なのは、子供だからという理由ではないと考えられます
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ライリーは本当にバイなのか?
それでは、やはりライリーがバイセクシャルであるという説は正しいのでしょうか?
ライリーは頭の中に空想上の彼氏を作っていたりと、男の子に興味があるのは明らかです
では女の子に対してはどうでしょうか?
ライリーはヴァル(2で登場するホッケーチームのキャプテン)に強い憧れを持っていますが、必ずしも恋愛対象として見ているとは言えません
自分のアイデンティティが確立されていない10代の時期には、周りにどう見られるかばかりを気にして、イケイケのグループに入りたいと思ったり、人気者と仲良くなりたいと思うのは普通のことです
完全には否定できませんが、少なくとも続編のインサイド・ヘッド2の中で、ライリーがバイセクシャルであることについて言及したり、ほのめかすような場面はありませんでした
ではなぜ、ライリーだけが男女両方の感情を持っているのでしょうか?
それは、ライリーが母親と父親の両方の感情的特徴を強く引き継いでいるからだと考えられます
ライリーの両親の頭の中を見てみると、母親はカナシミの感情が、父親はイカリの感情がそれぞれ中心に位置し、感情のリーダーシップをとっています
(これがなぜなのかについては、別の記事で考察しているのでそちらをご覧ください)
そのため、その子供であるライリーの感情は、母親から受け継いだカナシミが女性に、父親から受け継いだイカリが男性となったのです
まとめ
ライリーがバイだと言われるのは、ライリーの感情に男女両方の性別が存在するから
ライリーはたしかにイケてる女子に強い憧れを示しているものの、ライリーがバイであることを確定する証拠は何もない
ライリーの感情に男女両方の性別が存在するのは、おそらく両親の感情的特徴を強く受け継いでいるため
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